うつになる前に症状を把握【症状が軽いうちに原因究明と治療を】

サイトメニュー

維持療法で安定

看護師

魔法の薬はないと心得て

うつ病の治療は受診した時点で、どんな症状があるのか、その程度はどれぐらいかによって対応が変わってきます。受診した時点で話すのも億劫なぐらいなら、まずは薬で対応し、休養しながら回復につとめていきます。ただし、うつ病の症状がなくなり、元の生活に戻れるような状態まで回復したとしても、そこで治療が終わりではないので注意が必要です。なぜなら、うつを抜けて以前のとおりになっている人もいれば、以前よりはちょっとエネルギー水準が下がった状態で安定していることもあるからです。後者は、まだ治りきっていない可能性もあれば、その後、数年単位で見ていけば徐々にエネルギーが底上げされてくることもあります。そのため、症状が安定するための維持療法を続けていくことになります。抗うつ剤は症状が安定してから数ヶ月から1、2年ほど服用することになり、精神療法などを組み合わせながら慎重に様子を観察していくのが一般的です。維持療法をおこなうことで、再発しにくくなりますし、仮に再発がみられても症状が軽くて、最初に発症したときよりも短い治療ですみます。維持療法の期間中、抗うつ剤を服用し続けることになりますが、ひとつ注意したいのが薬は決して万能ではないということです。抗うつ剤を服用したからといって、人生の根本的な問題を解決できるわけではありません。たとえば、会社が傾きかけて不安だから眠れない日が続き発症した場合、会社が持ち直さない限り、症状が回復したとしても不安に襲われるわけです。また、年金を将来もらえるか不安という人も、同様に国の財政再建に望みを託すしかありません。うつ病のきっかけとなった出来事などは決して薬では解決できません。もちろん、辛い症状で苦しんでいる時期を乗り越えるために、治療のプロセスの中で薬物療法は有効です。しかし、一番しんどい時期を乗り切ったら、辛いかもしれませんが、自分としっかりと向き合っていく必要があります。維持療法として、認知行動療法やカウンセリングなど精神療法も取り入れながら、根本的な解決に動いていくことが大切です。振り返り、向き合っていくことができれば、うつ病の再発を防ぐことにもつながっていきます。

Copyright© 2018 うつになる前に症状を把握【症状が軽いうちに原因究明と治療を】 All Rights Reserved.